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次世代開発研究者のためのスキルアップ・キャンプ 国際開発学会・人材育成委員会企画・第1弾 参加者募集

2012年2月1日  カテゴリー:研究助成

2011年に設置された人材育成委員会は、開発研究を担う中堅若手の人材育成を目的として、今後、様々な企画を展開する予定です。その第一弾として、次世代開発研究者が研究のプロとしての自覚や基本的なスキルを高め、志を同じくする仲間とのネットワークを形成するきっかけを提供するため、2泊3日のキャンプを行うこととなりました。以下に募集要項を記しますので、ふるって応募して下さい。

 

◇日程: 2012年5月11日(金)~13日(日)

◇場所: 代々木オリンピックセンター (東京都渋谷区)

募集人員: 10名前後

◇応募資格(全てに該当すること)

 ・大学院博士課程在籍者、ポスドク、助教クラスのいずれか

 ・国際開発学会会員(院生・正会員の区別は問わない)

 ・参加決定者に通知される事前課題をこなし、キャンプの全日程に参加できる者

 ※単に「学びたい」という受身の態度ではなく、主体的に「貢献したい」参加者の応募

  を歓迎します。

使用言語:日本語

費用:宿泊費1泊3000円(近隣者は通いも可)+食費(食堂を各自で利用)+交通費

 ※遠隔地からの参加で旅費の補助が正当と判断される場合には、上限2万円の補助を

  検討中です。

 ※会議室の借用、講師謝金その他は学会で負担します。

◇応募方法:Eメールで以下の書類を提出すること

1)以下の2点を含むエッセイ(1200字以内)

a)応募動機と自分がキャンプに貢献したいこと

b)開発分野における「研究論文」と「報告書」の違いについての自分の考え

2)履歴書(学会での活動歴を含む)と主要研究業績リスト(合計A4で1 ページ以内)

3)遠隔地在住者で旅費の補助を希望する場合は、費用の見積もりを提出すること。

応募締め切り:2012年3月31日(木)

応募書類送付先:k117647@inter.k.u-tokyo.ac.jp (アシスタント華井宛)

 

 

【企画背景】

 実務と研究の有機的連携が重視される国際開発学会において、実務的な研究者と、研究的な実務者との間の境目はますます曖昧になっています。コンサルタントや技術協力専門家も、多くの「分析」「報告書」を生産し、開発援助事業の高度化や知の蓄積に貢献しています。こうした中で本来「研究のプロ」であるべき、大学や研究所に属する研究者にはどのような自覚とスキルが求められるのでしょうか。研究者には、コンサルタントや技術協力専門家にできない「何が」できるのでしょうか。

 情報収集や分析のプロになるためには大学院等で高度な専門性を身につけることが求められます。ただし、研究者の場合、自らの専門性の追求が多様なステークホルダーとの共同作業の活性化につながらず、対実務者のみならず研究者間の意思疎通の齟齬や孤立につながるという危険性もつねに抱えています。学際的な分野にいるからこそ、研究の骨格が分かりやすく構築されていなくてはなりません。ここに多様な分野から批判をもらうことのできる国際開発学会のメリットがあります。専門性確立以前の問題として、研究の骨格を構築し、コミュニケーションスキルを体得して、みずからの比較優位を自覚できて初めて「実務者との有機的連携」が可能になります。

 

【キャンプの目的】

1)    実務者との対話を通じて、学術研究者(以下、研究者)の戦略的な立ち位置を自覚する。

2)    他分野の研究者や実務者に伝わるプレゼン方法について参加者同士で切磋琢磨し、インパクトのある学会報告に備える。

3)    開発研究の将来を担う研究者同士の交流を深め、情報共有とネットワーキングの機会とする。

4)    「開発研究」という曖昧領域における業績づくりの方法やキャリア形成に関する情報共有を行う。

 

主な内容】

1)    開発コンサルタントやNGOなどで高度な情報収集や分析を含む「調査研究」活動を行っている第一線の実務者から、プロに求められる資質に関する講義を受け、研究者の比較優位に関して議論する。

2)    参加者の研究アイデアを簡潔に紹介し合い、スタッフのコンサルテーションを受けながら効果的なプレゼンの練習と相互評価を行う。

3)    企画運営スタッフによる、各20分程度のミニ・レクチャー。

4)    開発研究者としてのキャリア形成について、業績の蓄積方法やポスト応募など、体験に基づく情報を共有する(就職の斡旋は行わない)。

なお、参加者の承諾を得て、ミニ・レクチャーと最終発表の動画を学会HPから配信する可能性を検討中です。

 

【詳細スケジュール(予定)】

5月11日(金)夕方集合 

 キャンプの概要説明、自己紹介、懇親会

5月12日(土)

 午前1:ミニ・レクチャー①(研究の営みと課題設定)

 午前2:グループ・コンサルテーション+研究プレゼン準備

 午後1:ミニ・レクチャー②(研究成果の還元)

研究プレゼン(各10分)+リフレクション

 午後2:実務者による講義(2本)+ディスカッション

 夜:情報共有(キャリア戦略)

5月13日(日)

 午前:全体リフレクション

昼 解散

 

【参加者の選抜方法】

 人材育成委員会が応募書類を厳正に審査し、4月上旬までにメールで結果を通知します。その際、動機や活動歴だけでなく、所属や専門分野、男女のバランスなどにも配慮します。なお、指定の形式を守っていない応募者は機械的に選考対象から外すので注意して下さい。残念ながら落選した応募者への理由説明は一切行いませんので、予めご了承下さい。

 

【企画・運営スタッフ】

・佐藤仁(人材育成委員会・委員長)

東京大学東洋文化研究所・准教授。ハーバード大学ケネディ行政学大学院修了(MPP) 、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。タイでフィールドワークの後、イエール大学、プリンストン大学などで在外研究歴あり。東南アジアにおける国家と社会の関係を資源管理のレンズで読み解く。主著に『稀少資源のポリティクス:タイ農村にみる開発と環境のはざま』、『持たざる国の資源論―持続可能な国土ともう一つの知』(ともに、東京大学出版会)など。

 

・中村雄祐(人材育成委員会・幹事)

東京大学大学院人文社会系研究科・准教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程中退(学術博士)。認知的人工物と社会変化の関係を研究している。主著:『生きるための読み書き 発展途上国のリテラシー問題』(みすず書房、2009年)、『グアテマラ内戦後 人間の安全保障の挑戦』(明石書店、2009年、共編著)など。

 

・西村幹子(人材育成委員会・幹事)

 国際基督教大学教養学部・大学院アーツサイエンス研究科准教授。サセックス大学修士課程修了(開発学)、コロンビア大学博士課程修了(国際教育開発論)。国際協力機構ジュニア専門員、グローバルリンクマネージメント株式会社研究員、神戸大学大学院国際協力研究科准教授等を経て現職。アフリカを中心とした教育政策や改革、教育行財政制度の実証研究に関心がある。主な著書に『国際教育開発の再検討―途上国の基礎教育普及に向けて』(東信堂、2008年、共編著)、『ジェンダーと国際教育開発』(福村出版、近刊、共編著)等。

 

・太田美帆(人材育成委員会・幹事)

玉川大学文学部比較文化学科助教。レディング大学国際農村開発学修士課程修了、博士課程在籍。農村開発にかかるコンサルタント業務、JICA准客員研究員、東京大学大学院新領域創成科学研究科助教等を経て現職。農村生活改善普及、ファシリテーション、エンパワーメントをキーワードに、研究と実務と教育とをつなぐことが課題。主な共著:『国際協力学の創る世界』(朝倉書店、2011年)、『テキスト 社会開発』(日本評論社、2007年)等。

 

華井和代(アシスタント)

東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程在籍中。筑波大学教育研究科修士課程修了(教育学)、成城学園中学校高等学校教諭を経て、東京大学公共政策学教育部専門職学位課程修了(公共政策学)。アフリカの紛争と資源のつながりを研究中。

「若手研究者の国際交流・人材育成支援」(JASID-COE)研究助成について

2010年1月1日  カテゴリー:研究助成

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